黄昏と踊る

日常の隙間から

推せるうちに推せ

おととし(2023年)の9月に両親がそれぞれ骨折して入院したことを皮切りに身近に介護という言葉がまとわりついてくるようになりました。それまで「こっちは大丈夫だから」という根拠のない会話を真に受けていたのでそれほど気にすることもなかったのですが、いざ自分がその立場になってみると物事が思うように進まないのが現実です。

2020年頃までは自分が応援しているグループのイベントに月に1~2回出掛ける程度のアイドルファンでした。遠征には行かないし、ライブもスタンディングだと回避するようなごくごくライトな楽しみ方ではありましたが、向こうから認知される程度には通っていたので十分に楽しい時間を過ごせていたような気がします。

その後2021年に新型コロナに感染して人工呼吸器のお世話になりながら1か月ほど入院することになり、退院後少しずつイベントに参加する回数を増やし始めた矢先の出来事に「お先真っ暗」という言葉がふと浮かんできました。

とはいえいろいろなイベントに参加することはできなくてもSNSをはじめとするさまざまなメディアで頑張っている姿を見つけるとかなり癒やされています。「尊いことこの上なし」という感じでしょうか。

さて、ここまで来るとひとつの言葉が頭を過ります。

「推せるうちに推せ」

向こう側からは煽りの意味を込めていつ卒業するかわからないから今のうちに応援しろという発言もたまに見られますが、本来はこちら側の環境を示した言葉であるような気がします。

そう、いつ応援できない環境になるかわからないので応援できるうちに応援しようとことなんでしょうね。最近とても身に染みて感じています。

まあ、そんな状況ではありますが今年は何とか数回でも参加できないかと日々画策しています。そんなことすらも「推し活」なのかもしれません。